音に集中する

語学で”会話”をやりたいと思うとき、もしかしたら
多くの人が”話すこと”だけを想定しているのかもしれないと
思いました。

旅行会話程度なら、それで十分でしょう。
答えが二者択一程度で、その言語でyes とno を
覚えておけば、聴き取れたことになりますから。

でも、道を聞けても、答えが聞き取れなければ
会話は成立しません。
”会話”をするためには、少なくとも半分のスキルは
”聴く”ことであるということを念頭において同時に
訓練を積まなければと思います。

話すことは聞くことに比べて難しいか、簡単かは
単純には比較できませんが、
聴く事をゼロから積み上げるのは
成人にとっては最も難しいところなのかもしれません。

聴く事を初期の段階から、時間をかけて意識的に
訓練しておくと、聞くことによるインプットで、会話力にも
いい影響が出ます。

聴解力をつけるための教授法というものは
あまり確立していないのが現状だと思いますが、

まずは単音レベルでの発音を練習し、リエゾンへ。
次に割と簡単な内容のもので、全体的な抑揚やリズムを
体感する。その際、意味を理解するスイッチは切り
音だけに完全集中し、同時に文字による語彙や文法の
インプットも継続する・・・

あとは膨大な量の音のインプットを意識的に継続し
知識と音が脳のなかでつながるのを待つ・・・・。

私が自分を実験台にやっている方法はこんな感じです。
言語によっては音の材料が乏しいので十分なインプットが
できないことも多いですが・・・。

日本人が英語をやり直す場合は
聞いているものにスクリプトがあれば、それと時々確認しつつ
ひたすら聞き続ける・・というのも効果が高いと思います。

でも、この聞き続ける・・という練習が多くの人に苦痛であることも
事実のようで・・・。私は全くわからない言語でも、1時間ぐらいは
平気で聞き続けられますし、むしろ楽しかったりするので、
まったく苦にならないのです。理解しようとするスイッチを
切ると、そんなに苦痛ではないと思うのですが・・・。

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