「わかる」と「話せる」の違い

ある程度国で勉強してきてから、日本に来た・・という場合は
その方の持っている「わかる」量と「話せる」量に大きなギャップが
よくあります。

たまーに「長年日本に住んでいてリスニングは
かなりできるけど、ほとんど話せない」という人もいますけど。

国で相当勉強してきて、日本語能力試験の2級にも合格しているのに
全く話せない!という人もいます。

まったくのゼロか数ヶ月程度の学習歴のほうが
むしろレッスンは楽です。

「はじめまして、ブラウンです。
よろしくおねがいします。」

が言えて嬉しい!というほうがやりやすい。

少し大変なのは、「わかる、わかる」でどんどん先に行きたがるけれども

「はじめまして、ブラウンです。
よろしくおねがいします。」を
実は相手がわかるように発音できなかったり、

よーく耳にする「こちらこそ」などを知らなかったりで
止まってしまい、会話が流れるように行かない場合。

話せるかどうかは、実際に話してみないと
本当にはわからないものですし、
話してみると、次に言いたいことにつながり
その次に言いたいことが、言えなければ
それが、次に押さえるべきポイントだということも
わかるわけです。

「はじめまして」は極端な例ですが、
例えば、日本人の場合でも、
日本語で聞いて、もちろん理解はできる
けれども、日本語でそのことについて
話すことはできないということがあります。

日本人が英語で話せない!と悩む時、
まずそれが日本語で言えるかどうかを
バカみたいですが、確認してみる必要があります。

日本語でも流れるように使い慣れた語彙で
話せることは、おそらく外国語でも
(レベルによりますが)可能です。

ただ、日本語でも話せないことは
絶対に外国語では無理です。

存在しない思考が、言葉にならないのは
当たり前なのです。

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