外国語で話すための第一歩

全くゼロから始めるというのでなく
日本人の英語のように多くの知識はあるけれども
うまく話せない・・・という場合

資格試験のスコアアップのために更に勉強したり
語彙力を増やすために単語帳で記憶したり・・
ということをやっていても絶対に話せるようには
ならないと思います。

それよりもまず「自分の頭で考えたこと」をどれだけ表現できるか。

例えば、最初は50から100ぐらいの基本動詞をどれだけ
使いこなせるか・・・ぐらいが大切な第一歩ではないかと
思います。

日本人なら日本語で考えるのは当然ですが、
簡単な事柄でも、日本語ではそういうけれど、
英語では、そういわない、そういう違いを
じっくりじっくりと観察する。

例えば
日本語の「行く」と英語のgo
日本語の「来る」と英語のcomeは
100%同じではありません。

日本語の生徒さんのオフィスに行って
内線で呼び出すと、ほとんどの英語話者の人は
日本語で「今、来ます。」と答えます。
(かなり流暢な人でも、割とよくあります)

カフェで待ち合わせしてから、オフィスに行くときも
ありますが、携帯電話で「今、来ます!」って言われると
ちょっと怖い感じもしたりして・・・(笑)

日本語のレッスンでは、ビジネスパーソンの場合、
初日から「今、行きます」とか「すぐ、行きます」を紹介して
毎回内線で呼び出す時に、ちゃんと言っていただきます。
そうすると、「違い」をしっかり体感したうえで、
それが必要な場面で、自分の口の筋肉を使って
発音し、繰り返し、繰り返し、使う・・・・・

そうすると、いつか、彼らの脳の中にある
"I'm coming!" "Ich komme" が 「今、行きます!」になり
自然に定着するのだと思います。

「話したい」というのが第一目標であるなら
自分が何を話したいのか、英語で誰とどんなことを話したいのか
そこと自分の知識を照らし合わせる小さな積み重ねが
外国語で話すための最も大事な第一歩だと思うのです。

知識が多いのに、話せない日本人は
第一歩の足元を固める大切さに気付いていない場合が
多いのかもしれません。



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