順を追って・・・が問題?

日本人が英語ができない原因はもう十分すぎるぐらい
いろいろ検証されていると思いますが、
自分自身の日本語も含めて、日本語そのもの、
日本人のコミュニケーションそのものが
英語と(英語だけに限りませんが)逆行する要素が
多いために、英語で話すことを難しくさせている・・・
と思っています。

月曜日から金曜日までずっと外国人と話し続ける生活を
10年以上続けていると、日本人との会話、コミュニケーションに
違和感を感じ始めるようになりました。

まず、質問への答え方。
答えのポイントを説明するための前置きがとにかく長い。
相手がどうしてそうなのかが理解しやすいように「順を追って」説明しようと
しているのですが、ひどい場合はその途中で自分が何を言っているのか
わからなくなったりすることも。結果、質問への答えとは程遠いものになったり。

逆に言えば”その先に、答えがあるから・・・我慢して聞き続ける”ということを
日本人は無意識のうちにできるんだと思います。

それから、質問に付随して、
”どうして?”と質問すると、自己否定をされたと思われることがあります。
単純に理由や原因が知りたいだけなのですが、そういうのは
「察して」いくのが日本人なのでしょうか?

メールなどでもそうですが、
”NO”や”不要だ”という場合に、返事がない・・・ということが多いです。
「ありがとう。でも要らない。」「ありがとう。でも、私は興味がない。」と
はっきり意思表示をされることに慣れてしまうと、返事がないことに
「なんで?」と違和感を感じてしまうのです。

思いつくのはざっとこれぐらいですが、
これをこの発想のまま、外国語でやってしまうと、必ず相手をイライラ(人によりますが)
させてしまうと思います。

そうは言っても、日本語で話していると日本語モードになるのは当然。

生徒さんの間違いを指摘するときに、

「あ、その漢字は、イシアブラじゃなくて、セキユかな・・」なんて言ったりすると

「かな・・・じゃなくて、です!! ドイツ式でお願いします。」と言われてしまうのです。

ドイツ式日本語、英語式日本語・・・日本人が外国語で話す前に
日本語での発想そのもののをモードチェンジしてから、取り組むと
いいのではないでしょうか。

日本人の「順を追って・・・」という発想が意外と世界では通用しないのですよ。

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