最後まで聞く日本語

日本語のレッスンで、生徒さんが話し始めてすぐに考えて

「ドイツで、ドイツに、、どっちですか?」と聞かれることがあります。

「最後にどんな動詞が来るかによって違いますから、
とりあえず、最後まで話してみてください」と言います。

これだけではなく、日本語では最後まで聞かないと、わからないということが
多いです。 some とかもそれだけでは答えられません。
have も使い分けが多くて、どのhaveかを聞かないと、答えられません。

先日、日本人の笑いのツボを考えていて、ふと思ったのですが、
日本人は笑いのツボさえも最後まで待てるのかなと。
というか、最後にどんなことが来るのかわからない話を
忍耐強く聞くことができるというのか。

割とどんなジョークもオチが最後なのはある共通点だと思いますが、

大きな違いは、

「これからジョークを言います!」的に話が始まる事。

よくアメリカ人なんかは(アメリカ人に限らないかも)

面白いジョークがあるんだ!
あなた笑っちゃうわよ!と振ってから話を始める。


だから、こちらは、ああ、これから、ジョークや笑い話が始まるんだなと
準備して聞き始めるわけです。

でも、これは日本人のお笑い日本語教師芸人の
私の中ではあり得ないことです。
ある意味で日本では反則ですよね(笑)
(日本の芸人ではじめに「面白いことを言います」と
言っていたのはダイダヒカルだけじゃないかなぁ・・・)

日本語は最後まで聞かないと肯定なのか否定なのか、時制さえもわからない
そういうことに慣れている耳は、最後まで聞くことに何のストレスも感じないのでしょね。


「えええ、最後まで聞かないと、何をしたのか、するのか、しないのかも、わからないの?!」
というのが日本語を初めて習う人の割とよくある反応です。

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