遠くの狼

日本語では形容詞が名詞を修飾する場合にはそのままで
用言を修飾する場合には、おいしい→おいしくなる。

なので、「すごい」は

すごい人。
すごくおいしい。が正しい日本語ですが、

もう「すごいおいしい」「すごい珍しい」なんていう使い方は
普通になってきているので、
あまり新しい日本語には目くじらを立てたりしない主義です。
「全然大丈夫!」も全然使います。(笑)

でも、「ら抜き」は美しいと感じないので、
「食べれる」「見れる」とは絶対言わないようにしています。
日本語能力試験でも、まだ「食べられる」「見られる」が正しいですからね。

最近、表記の間違いで
「開けずらい」「見ずらい」というのを見かけますが、
「開ける」のが「つらい」から「開けづらい」なのに

それを見るたび、「すらいってなんヤネン!」と
思ってしまいます。

ご存知のとうり、予想どうり・・・というのも。
こんにちわ!・・・というのも、イライラします。
目くじらたてまくりヤン!

私が日本語教師になるきっかけは、今思うと
多分中学生の国文法の授業だったと思います。

今でもはっきり思い出せる先生の板書。
文章を文節にわけ、品詞に分け・・・先生が説明する
言葉をバラバラにする感じに、なんともいえない、面白みを
感じたのを覚えています。

今日、ふと思い出したのは小学校の国語の教科書。

遠くの大きな氷の上を多くの狼、十ずつ通る。

とうくのおうきなこうりのうえを、おうくのおうかみ、とうずつとうる。

とおくのおおきなこおりのうえを、おおくのおおかみ、とおずつとおる。

今でも、farは「とうい」ですか?「とおい」ですか?と質問されると
条件反射的に「遠くの大きな氷の・・・」と確認してしまいます。

今でも、こんな文、使われているんでしょうか。

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