ドイツの掃除魔の置き土産

我が家 に滞在中だったドイツ人女性は無類の掃除好き。
日本に住んでいた頃、彼女のおうちはいつもぴっかぴかでした。
そして勿論ドイツのおうちも。

日本語と同じなので、すぐに覚えたドイツ語はPutzteufel 掃除魔。
putzenが掃除する、Teufel は悪魔。


2年前に彼女が来た時に、我が家にある雑巾に文句たらたら
だったので、

「じゃ、今度来る時にはお気に入りの雑巾と一緒に来てね!」
と半分冗談で言ったら、本当に今回2枚持ってきました(笑)

一枚は、どんな埃でも吸い込んでしまうふっかふかの青い雑巾。
もう一枚は、鏡やガラスを拭き跡無く、ぴっかぴかに
磨き上げるピンクの雑巾。

10日間で、我が家の台所は見違えるほど、機能的に変身。
あっちこっちにしまわれていたものがグループ分けされ
収納力が改善、引き出しが一つからっぽになるほど。
冷蔵庫の中もきれいになり、使いやすく中身が整理されています。

「Masayoは掃除はすきです。でもaufräumenは、 ほんと、すきじゃない!」

ば、ばれた??

私もある意味で掃除魔なのですが、磨きあげたり、汚れを落とす事には
集中力が持続するのですが、整理整頓が本当に苦手。
なので、いつも完璧にきれいにはなりません。

でも、彼女のおかげで整理されている状態の気持ちよさを実感。
少し、整理整頓への意欲が湧いてきました。

せっかく日本に来てせっかく私と一緒にいるのだから
壊れかけている日本語を修理した方がいいんじゃないかしらと
思って、いろいろやってみるのですが、日本語よりも
むしろうちの壊れているものの修理のほうに一生懸命。( 笑)

食器棚の壊れたドアや、絨毯のシミ、毎日毎日、どこかしらが
きれいになっていきます。

にぎやかで背の高い彼女が帰国したあと、我が家は静かで少し広くなった感じ。
でも、ここかしこに、彼女がいたんだなぁと感じる部分があって
しばらくは彼女の置き土産 が動機付けになって、整理整頓への意欲が続きそうです。


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