聴解力のつけ方

今回の試験に向けてリスニングに苦手意識を持っている
初級レベルの生徒さんのためにあるアプローチを
試みました。

レベルが上がるほど教材の選択の幅は広がりますが
特に初級の場合は条件があります。

・レベルが高すぎない。(既習の文法、語彙率が80%以上)
・適度なスピード   (速すぎず遅すぎず)
・簡単な問題がついている
・聞く動機が持てるもの


この条件に当てはまるのは
日本語能力試験の聴解の過去問題が
ちょうどいいと思い
宿題としてCDを何度聞いてもいいので
スクリプトを書き取るというのを
宿題にしました。

音にフォーカスしたので
ローマ字でもOKにして
それをタイプしてもらいメールで宿題提出。
できるだけ多くの時間をかけてもらうために
ちょっとキツイかなと思いましたが
毎日提出!という約束に。

非常に面白かったのは彼女の書き取ったスクリプトでした。
身についてない文法や新出の語彙が
まるであぶり出しのようにそこだけ
ぼんやりしてしまうのです。
(リスニングに強い人はこういう部分でも
音だけかなり正確に抽出できると思います)

この練習を8年分ぐらいの過去問で繰り返した
結果。彼女の聴解力は驚くほど上がりました。
特に試験対策としては有効でしたし
肉声への理解度もかなり上がりました。

自分のドイツ語のためには
NHKのラジオ講座のCDや
Themen neuのCDの書き取りなどが
いいかなと思いますが
毎日やるのは・・大変ですね。
(生徒にやらせといて自分はやらんのかい!!)

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