人がどう思うか、自分がどう思うか

今週は最後のレッスンが二つ。

一つは私のドイツ語のレッスン。
もう一つは日本語のレッスン。

ドイツ語の先生がドイツに帰国することに。
そして、日本語の生徒さんも
また一人帰国が決まりました。

そんななか、「私たちは日本にいることに決めた」という家族が一つ。

どうやら横浜東京在住のドイツ人の8割方が帰国するよう。
それぞれに事情があり、いろんな理由があるでしょうが
周りに住む同じ国の人がそれだけ帰ってしまうのは
どれだけ不安で心細いだろうか・・と想像したのですが
私の想像よりもご当人は非常に冷静。

「私たちは日本にいます」という言葉と表情に何も迷いがないのです。

もちろん多少の不安はあるでしょうが・・
どれだけ不安だろうかと想像した私が日本人で
決断した彼らはドイツ人で、
そこには、人がどう思うか、人と同じ様にということをまず考える日本と
自分がどう思うか、いい悪いではなく、個人の違いなのだというドイツの
決定的な違いを見る思いでした。

自分の決断に納得し自信を持ち、それにともなうリスクも自己責任であるという
ぐらいの潔さ。そして、やはり日本を去らないと決心してくれた事に対する感謝とも感動とも
又違う、経験したことの無い温かい気持ちが相まって、レッスン中にある何気ない笑いや
ちょっとしたやり取りが、今まで以上に貴重な時間に思えるのです。

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