英語が話せない原因は三層構造


日本人が英語が話せない原因は三層構造だと思うようになりました。
上から「話すための英語教育が無い」
間は「日本語と英語の言語としての違い」
下は「日本の(特にコミュニケーションの)文化」

理想はこの三層を含めた英語教育をだれもが受けられるように
なることなのですが。。。

上の層は一番問題視されている部分だと思いますが、
「会話能力が問われない」点が原因なので、これは
下と中間層をクリアしている人なら、適切な方法をとりさえすれば
会話は簡単にできるようになるはずです。

真ん中の層は下の層と切り離せない部分ですが
「英語は日本語とは違うのだ」という大前提に触れずに
英語を「体験せず」「勉強」しているせいだと思います。
自分の文化を客観的に見る視点無しに
自分の言語をそのまま外国語に当てはめることは
ほぼ通じない外国語を求め続けることになります。

一番下の層は問題の根底部分ですが、日本人同士であれば問題ではないのです。
言葉を使うための目的やその方法は文化と表裏一体で
同じ文化に属するもの同士でしか理解できないことが
ものすごく沢山あります。異文化コミュニケーションでは
それを客観視することが非常に大切です。

問題は下と真ん中の層の原因が未解決のまま、あるいは無自覚のまま
「話すためのレッスン」を受ける事で、これは足に重いおもりを着けたまま
水面に浮かび上がろうとするようなもので、上達が異常に遅いか最悪上達しない
可能性もあります。

全く違う文化を持つもの同士が会話をするときに
無駄なものを削ぎ落としてもっとも単純な言葉にするのが
一番わかり合える近道になります。そしてそれを支えるのが
日本語脳だと思うのです。

「英語脳につながる日本語脳」の大切さ、
そこに気付いていない人がまだまだ日本に多いとしたら
日本人の英語の問題はとても根深いものだということになり
絶望的な気持ちになってしまいます。





Comments

Popular Posts