質問が開く扉

「語学のレッスン」のような仕事をしていると
とかくその方法や小手先の技術のようなものに
目がいきがちなのですが、久しぶりに言葉の持つ力に
感動した出来事がありました。

生徒さんのお一人で、説明や描写の仕方が
とても解りやすい方がいます。
今までのコミュニケーションの中でも
いくつか印象的な描写がありました。

どうわかりやすいのか。
一度しか聞いていないのに後で何度も何度も
思い出せるのです。しかも鮮明に。

そこで、思い切ってお聞きしてみました。
「何か説明や描写をする時に、コツや気をつけていることはおありですか。」

答えは
「相手の理解に合わせる。」というものでした。
ふ、深い!!
そして、Back ground になっているというある作家を
紹介してくださったのです。

その描写もまた印象的でした。
短い文でoutline から 詳細へ。
詳細の部分も驚きが最後に来るように構成されています。
わかりやすい上に、面白い。

その朝は、
その生徒さんの質問から一冊の本の話へ
そして私からの質問から一人の作家の話へ。
楽しい会話でした。早起きした甲斐もありました(笑)
どちらも質問が開いてくれた二つの扉でした。

私が言葉に惹かれるのは形も姿も何も見えないものなのに
人と人との理解を深め、時に素晴らしい感動をもたらしてくれるから
なのかもしれません。










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