抑揚をつける練習

先日、焦げ付きそうに暑い灼熱の東京の午後。
ある英語学校主催のセミナーに参加してきました。

４部構成の合計４時間近いセミナー。
はじめは長いなぁ・・と思っていましたが
非常に面白い内容のセミナーで、
あっという間に時間は過ぎました。

一つ、面白かったのは
オバマ大統領のスピーチの一節の暗誦。

はじめは聞きとって、ディクテーション。

America, we have come so far, we have seen so much, but there is so much more to do.

次は参加者が輪になって、順番に先生の前で、この一説を暗誦。
先生にＯＫをもらうまで何度も何度も発音、抑揚をチェックされます。

暗誦という方法、私はあまりいい方法だと思っておらず
自分で特にやってみたことはありませんでした。
最近では、自分で書いたドイツ語の簡単なスピーチを暗誦しようと
したことはありますが、先生の添削の入ったもので
完全に自分の言葉に落ちていなかったせいか
思いのほか難しかったのです。

でも、実際にやってみると、発声、特に抑揚のいい練習になると
気付きました。繰り返しやることで、覚えてしまう・・というのも
いいですね。

頭で考えず、口から勝手に出てくるまで、
そして、自分の気持ちに乗せて、言葉を発すると・・
それが自分の言葉になった状態なのだと思います。

せっかく暗誦するのなら・・・
どうせなら、使えるものがいいですよね。
私がもっとも得意な英語は、恐らく日本語の説明です。

必要に迫られていること、
自分の専門領域であること、
様々な条件、要因があると思いますが。

海外旅行に行く人なら、海外旅行会話集を
質問される内容も含めて、全て暗誦とか。

意外な発見ですが、オバマ大統領のスピーチ、暗誦していると、ちょっと気持ちいいです。
人の心を動かす言葉にはやはり力があるのでしょうか。