英語が話せない原因①根底層

「日本人はほとんどの人が中学と高校で6年間は英語を学んでいる」と言ったら
「日本人の英語教育は選択制なんだと思っていた」と先日マレーシアの
日本に来たばかりの生徒さんに言われました。

英語ができるようになるための方法の本は本当にたくさんあって
ほとんどが正しいと思うのですが、この問題の構造が三層構造だと
考えるようになり、根底部分の自覚と解決がまず第一だろうと
思うようになりました。

ある意味で日本人を脱皮する感じでしょうか。

日本人として日本人同士で会話しているときに
日本人にとってはごく自然なことが
いかに日本独特であるのかというのを
自覚する、知ることです。

具体的に私が日本人に感じる「異文化」は
(長年、外国人とばかり話していると自国の文化が
異文化に見えるのです)
沢山ありますが、英語を使った異文化コミュニケーションで
妨げになるなと思うのは特に以下の点です。

①わからないことをわからないと瞬間的に言葉にできない。
②会話で質問しない。安易にすぐに同意する。
③日本語でもわかりやすく話せない。
④理由を問われたり質問されると戸惑う。
⑤考える沈黙の時間が長い。

逆に、普段から直球、直言コミュニケーションをするタイプの方、
日常、人前で話す機会があり、どう話すのかを常に考えている方
感覚的ではなく理由や原因を考えながら論理的な視点で
文を組み立てる習慣のある方などは
英語で会話する適切な方法さえとれば
短期間に英語である程度のことは話せるようになるはずです。

もし①から⑤に限りなく当てはまる場合は
どうしてそうなのかを徹底的に掘り下げて考える
必要があります。
掘り下げて考えて行く過程で、日本文化を客観的に
見る視点が徐々にできてくるはずです。

もしそれができないとすれば、根底の根底部分を鍛える
必要があり、もしかしたら、それが日本人が英語を苦手とする
理由の本質部分じゃないかとも思っています。
それは、無自覚の無思考です。無思考というと強すぎるでしょうか。
思考への不慣れでしょうか。

それは日本語という言葉そのものにも表れていて、
例えば、日本語文法が思考ではなく感情のために
細かく使い分けられている部分などからも
それがよくわかります。








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