試験と会話のやる気スイッチ

例えば、ドイツからの生徒さんと日本語の試験問題を一緒に解いていると
「何か違う!」と感じるものがあります。

それは「のんびり感」
実際の試験ではないのだから急いで解く必要はないと
言われてしまえばそれまでですが。

日本やアジアの生徒さんだと練習ドリル的なものでも
すごい食いつきを見せ、ぱっぱと片付けたがる
「焦り感」があります。

先日、アジア系の生徒さんとある日本語の試験を一緒に
解いていて、普段どちらかといえば、おっとりさんなのに
テスト問題が始まったとたんに、次の問題、次の問題へ!と
「スイッチが入っている状態」になりました。
心の中で(へぇ!)と思いながら共通の文化を感じました。

でも会話となるとこの逆で(傾向として)英語が話せる国の人は
新しい文法や表現に取り組み、例を示すともう考え始めている
「スイッチが入ってる状態」が表情でわかります。

生徒さんが手探りで自分の足で走り出す瞬間です。
外国語の文法や表現を自分の思考とすり合わせて表現してみて
経験する過程。うまくハマる時もあれば、なんだか変な文に
なってしまうときもあります。でも、それも練習の一つです。


これを20年近く当たり前の感覚として経験して来た私には
この逆は軽い衝撃でした。

新しい表現や文法を紹介して、例を紹介して、さぁ!話してみて!
と待っていると「わかりました」で終了。
こういう反応はアジアの中でも日本と中国が特に近いに思います。
良し悪しではなく、違うんですね。私も昔は「わかりました」で
終了していたはずですし、その方が楽な気もします。が、
やはり、これでは知識が増えてテストはできても
話せるようにはなかなかならないでしょうね。

テストで成功するには時間配分は大切ですし
会話で成功するには瞬間的に自分の頭で考えて話す練習は避けられないので
目的によってそのやる気スイッチを切り替えられるのが
理想ですね。










Comments

Popular Posts