問答の楽しみ

先月、一番面白かった質問は「どうしてアンパンマンはバイキンマンに自分の頭をあげないのか」でした。質問したのはフランス人女性。彼らの質問は本当にその答えが知りたい場合と、やり取りそのものを楽しむ場合があると思います。昔はこのやり取りを楽しむタイプの質問が苦手でしたが、最近はちょっと楽しむ余裕がでてきたような。

「アンパンマンが自分の顔をあげるのは困ってる人だけだからですよ。」
「そんな事は無い!バイキンマンだって困っているときもあるのに
それでも、アンパンマンはあげないときがある!。」

いい大人が大真面目です。

「バイキンマンが毎回出て来て悪い事をするから、お話ができるんですよ。
バイキンマンとアンパンマンが仲良くなってめでたしめでたしじゃ、
アンパンマンが続かなくなるでしょ?」
「なるほど。」

めずらしく日本人の勝利です(笑)

今週面白かった問答は「みかんとりんごはどちらが食べやすいか」というお題。
(話題提起したわけではなくて成り行きですが)

今度はドイツ人との駆け引きです。

「最近ね、日本では林檎の消費量が落ちているらしいんです。他の果物の方が
人気があるんですって。」
「どうして?ドイツでは林檎はよく食べられているし、体にもとてもいい果物ですよ。」
「たとえば、みかんとかは指で簡単に皮がむけるし、苺もそのまま食べられるでしょ。」
「林檎だって、皮ごとかぶりつけば、みかんより簡単に食べられますよ。」
「皮には農薬とかがありそうで、心配だからむいて食べたいんですよ。」
「林檎の皮に残っている残留農薬はピーマンよりも低いというデータもありますよ。」
「あとね、林檎は固いでしょ。日本人は柔らかい食感を好む傾向があるんですよ。」
「固いものは顎にいいですよ。」
「うーん。。。」

やっぱりドイツ人の勝利です(笑)

このやりとりを文字で読むとどういう表情でこの問答が行われているのか
伝わらないかもしれませんが、実に生き生きとした表情で一種のゲームのように
展開します。

こういう問答の楽しみ、日本人同士だとあまり味わえないコミュニケーションのような気がします。





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