聞くって苦痛?

外国語でコミュニケーションするときに、

勉強し始めのころ、
「話せない」と思う方が多いと思うのですが
実はそれは「聞きとれない」ことも含んでいると
思います。

一定の量を聞くと、
「聞き取れるけれども、(意味の理解も含む)
話せない」という段階が来るのですが、

これがどのぐらい聞けばいいのか、
どうやって聞けばいいのか、
具体的な方法はあまり研究が進んでいないと
思いますが、日本語の生徒さんを見ていると

大体半年ごとぐらいに一つの段階がくるようです。

日本語は音が少なく抑揚もなく、周波数も低いそうなので
日本語より音が多く、抑揚があり、周波数も高い言語を
話す人から聞くと、きっと聞き取りやすい言語なのだと
思います。

しかし、その逆が日本人の場合。例えば英語だと
きっと初めて聞く英語の音はウィンウィンうなるような
連続したわけのわからない音に聞こえるはずです。
(という記憶があります)

まず自分の発音を直し、
ある一定の量を聞き、
ある時、耳が音を聞き分けられる段階が来るのですが、
これはきっと若ければ若い方がいいのだと思います。

一般的に信じられている子供の語学の臨界期は
科学的に完全に立証しきれてはいないそうです。
傾向としては絶対にそうだとは思いますが、
例外も多いだろうと思います。

個人差はあると思いますが、
音に関しての能力は30代ぐらいがかなりのレベルになれる
ラストチャンスではないかと15年以上、いろいろな世代の人に
語学のレッスンをしてきた個人的な手応えです。
50代60代の人でもかなりのレベルになる場合も
経験がありますが、やはり時間はものすごくかかりました。

コミュニケーションの半分は「聞く」ことになります。
外国語で自分の会話力がまだまだの場合は
その割合は更に上がると思います。

大人が語学をする場合、意識的な音のインプットは
必須の要素だと思うのですが、どうしても
「理解しようとする」回路が動いてしまうようで
ものすごく疲れる・・・のだそう。

でも、あまり歌詞がわからない洋楽などなら
聞きながす事はできるのではないでしょうか。

未知の言語を「音楽のように聞き流す」こと。
(できれば日本語の訳など無しで)

外国語で楽しいコミュニケーションをしたいなら
逃げないほうがいい通過点だと思います。

No pain,  No gain!!

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