語学習得の核

日本語を外国語として教えたり
自分でも様々な外国語を学んだりして
見えて来た事があります。

一人の人間の頭の中に数カ国語を共存させるのは
その国の数だけ地図を重ねて行くような作業だと。

基本は母国語の地図なので
似ている言語だと重ねやすくて
全く違う言語だと重ねにくい。

子供の外国語の習得がはやいのは
母国語の地図そのものの全体像がまだ
できあがっていないこと、
だから、柔軟であり、母国語ならこうなのに!
という大人の脳が求める当然の回路がないから
なんだろうなと思います。
でも子供はその逆もあっという間。
使う環境、必要性が無くなれば、話せなくなるのもはやい。

一般的に年齢は若いほうが語学には有利だと言われていますし
現場で見ていても、若い生徒さんのほうが柔軟なのは確かです。

ただ年齢を超えた能力というのも確かにあって
50代でも60代でも上達される方はされます。

地図を重ねて行くというと、単純に「記憶」だと思われるかもしれませんが
事はそんなに単純ではなく、核になる意見や考えなどをどう説明描写するかは
「記憶」を引き出すだけでは、不十分です。

この核の部分の能力が、最も大切で、
今まで母国語をどのように使って来たかが如実に表れます。

外国語力は母国語力です。
母国語での表現力が語学習得の核なのです。






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